内部に含まれる不純物により、緑、茶、黄、青など様々な色を示すケイ酸塩鉱物の一種です。
1975年にイタリアのベスビアス火山で初めて見つかったことから、ドイツの地質学者 F. Werner(ヴェルナー)氏によって「ベスビアナイト」(vesuvianite)と命名されました。本来はこの名前で流通していましたが、現在は「アイドクレーズ」という名前が一般的となります。
アイドクレーズは、ギリシャ語の「見かけ(Eidos)」と「混交(Krasis)」が名前の由来となっており、本来はジルコンなどの他の宝石と似通って紛らわしいことから付けられた名前です。その名の通り、含まれる鉱物によって様々な発色を示します。
高透明のものはペリドットのような綺麗なオリーブグリーン色で、主にジュエリー用として流通している石ですが、産出量も少ないことからレアストーンの部類とされています。
精神的にリフレッシュさせる穏やかな色合いが魅力的です。